
「FigmaとWix Studioで構築するWeb制作」に参加してわかったこと
2026年2月14日(土)、岡山市のターミナルスクエアで開催された「第61回 岡山WEBクリエイターズ『FigmaとWix Studioで構築するWeb制作』」に参加してきました。セミナーは Figmaをクライアントワークにつなげる方法 と、 プロ仕様へ進化したWix Studioの仕組みと可能性 をテーマにした内容で、Web制作の現場と教育の双方に役立つ具体的な話が多くありました。(岡山WEBクリエイターズ -okaweb-)
セミナーの背景「今のWeb制作に必要な視点とは」
このセミナーの主旨は、FigmaとWix Studioを単なるツールとしてではなく、制作のプロセス全体につなげる方法を学ぶことということでした。公式サイトにもある通り、FigmaはIllustratorやPhotoshopとは異なり、実装・運用まで見据えた制作設計ができるツールとして活用されてきており、Wix Studioは従来のWixとは設計思想が異なる、プロの現場にも耐えうるプラットフォームとして再構築されているとのことです。
会場には幅広い立場のウェブクリエイターが集まり、単なる操作紹介を超えて、制作プロセスの理解と実務的な運用に関するノウハウ共有の場になっていました。
【セッション1】FigmaをWebデザインで活用するための機能を学ぼう!
前半の濱野 将氏のセッションは、Figmaの基本機能を使いながら、なぜその機能がWeb制作において重要なのかという視点で進みました。概要は次の通りでした。
- コンポーネント
パーツを再利用でき、修正や仕様変更に対応しやすい構造設計ができる - オートレイアウト
余白や配置を自動制御し、デザイン変化に強いデータを作る - 制約(Constraints)
画面サイズが変わってもレイアウト崩れを防ぐ仕組み
これらは単なる「操作の時短機能」ではなく、制作プロセスを効率化し、修正やクライアントワークに強いデータを構成するための思想として語られました。特に印象的だったのは、Figmaを「作るためのツール」で終わらせず、実際の制作現場にそのままつなげる設計として使うという考え方です。

【セッション2】プロ用ノーコードツール Wix Studioの仕組みと可能性
後半は、生明 義秀氏によるWix Studioの解説でした。公式情報にもある通り、Wix Studioは単なるノーコードツールではなく、編集・運用・公開という制作全体の流れを整理して理解できる環境として紹介されました。
セッションでは実際に Wix Studioの操作デモ があり、ページ編集 → 公開 → 更新という一連の動きがリアルタイムで示されました。
これは、単なる画面操作の紹介ではなく、制作から公開までのフロー全体を理解する助けになりました。
また、Wix Studioはプロ向けの機能強化が進んでいる点も特徴です。AIによる自動生成やレスポンシブ対応、ローコード制作への対応など、プロが実務に使えるレベルの進化が図られている点も実感できました。
自分の立場から見た学びと実務への活用
私はデザイン系専門学校で非常勤講師として5年間Webデザインを教えてきました。これまでは授業でIllustratorを使い、コーディングはDreamweaverやVSCodeで行うスタイルを中心にしてきました。しかし昨年、Figmaを授業に試験的に導入した際、体系的に教えられる自信がないという課題感がありました。
今回のセッションでは、Figmaの基本機能を「どう使うか」だけではなく、なぜその機能が制作上必要なのかが丁寧に説明された点が大きな収穫でした。授業でFigmaを扱う際、このポイントを学生に伝えることができれば、ただ使えるだけではない制作設計の理解につながると感じています。
また、Wix Studioについては、クライアントが使用している事例もあり、これまでは「操作できる」という理解にとどまっていました。しかし今回のセッションで、どのような制作フローで活かすべきかが把握でき、実務での提案の幅が広がったと思います。
会場の様子と交流
参加者は約30名ほどで、会場は活気のある雰囲気でした。
Slidoを使った匿名質問も取り入れられ、気軽に疑問を投げかけられる環境が整っていたのも良かった点です。
懇親会では、制作現場のリアルな課題やツール活用の工夫など、実務者同士の具体的な情報交換が多くありました。これらの会話は、オンライン情報では得られない実践的な示唆に満ちていました。
【まとめ】実務と教育の両面で役立つ学び
今回のセミナーは、「操作方法の紹介」で終わらず、デザイン設計と制作全体の流れを理解するという点で非常に実践的でした。
Figmaは単なる描画ツールではなく、修正に強くクライアントワークへつなげられる制作設計ツールとして理解できるようになった点が収穫でした。
また、Wix Studioは以前の印象を超え、実務でも選択肢にできるツールへと進化していると感じました。今後はこれらの学びを、授業とクライアントワークの両方に活かしていきたいと思います。






