【2026年最新版】高知のホームページ制作完全ガイド|予算別プラン・制作会社の選び方・成功するWeb戦略(第3章)

第3章:失敗しないホームページ制作会社の選び方

ホームページ制作では、どの制作会社に依頼するかによって、その後に得られる成果が大きく変わります。デザインや機能の良し悪し以前に、制作会社というパートナーの選び方を誤ってしまうと、公開後に修正や改善を重ねたとしても、本来期待していた成果にはなかなか届きません。

高知県内だけを見てもホームページ制作を手がける会社は数多く存在し、県外や全国対応のウェブ制作会社まで含めれば、選択肢はほぼ無限にあります。一見すると選びやすい環境に思えますが、判断基準が整理されないまま検討を進めてしまい、結果として価格やデザインの印象、知人からの紹介といった分かりやすい要素だけで制作会社を決めてしまうケースも少なくありません。

この章では、そうした判断ミスを避けるために、ホームページ制作を依頼する際に必ず押さえておきたい視点を整理します。あわせて、高知県内の制作会社と県外・全国対応の制作会社の違い、さらに近年増えている生成AIを活用したウェブ制作会社を選ぶ際の注意点についても解説していきます。

3-1. 制作会社選定の6つのチェックポイント

ホームページ制作会社を検討する段階では、見るべきポイントが多く、判断が感覚的になりやすいのが実情です。そのまま進めてしまうと、後になって「ここも確認しておけばよかった」と気づくことも少なくありません。

ここからは、制作会社を比較・検討する際に、実務上必ず押さえておきたい視点を整理します。制作を進める前に確認しておくべき6つのチェックポイントを、順を追って見ていきましょう。

実績は「多さ」よりも「使えるか」で見る

制作会社を選ぶ際、多くの人がまず制作実績数に目を向けます。実績が多ければ経験豊富に見えますし、安心材料になるように感じるのも無理はありません。ただ、実際の制作現場では、実績数そのものが成果を保証してくれることはほとんどありません。

確認すべきなのは、その制作会社が、自社と似た条件の中でサイトを設計してきた経験を持っているかどうかです。業種や事業規模、ホームページの役割が近い案件を扱っているかによって、ヒアリングの深さや提案内容にははっきりと差が出ます。

たとえば飲食店のホームページ制作であれば、見た目が整っているだけでは十分とは言えません。メニューをどう見せるか、予約や問い合わせまでをどうつなぐか、SNSとの関係をどう整理するかなど、運営を前提にした判断が求められます。一方、製造業のホームページ制作では、専門的な内容をどこまで噛み砕いて伝えるか、企業としての信頼性をどう構成するかが重要なポイントになります。

実績を確認するときは、制作会社のサイトに並んでいる実績一覧を眺めるだけで終わらせないことが大切です。実際にそのサイトを開き、スマートフォンでも操作してみてください。表示の速さや操作のしやすさ、必要な情報にすぐ辿り着けるかどうかを確認すると、その制作会社がどこまで使う側を意識して設計しているかが見えてきます。

この段階で感じる小さな違和感は、完成後に修正で解消できるものではないことがほとんどです。だからこそ、実績は「多いかどうか」ではなく、「自社のケースに当てはめて考えられるか」という視点で見る必要があります。

デザイン力は「好み」ではなく「目的を果たせるか」で見る

ホームページ制作を検討する際、どうしてもデザインの好みが判断基準になりがちです。きれいかどうか、洗練されているか、自社のイメージに合っているか。もちろんそれらも無視できませんが、デザインを好みだけで判断してしまうと、完成後に「見た目は悪くないのに成果が出ない」という状態に陥りやすくなります。

ホームページにおけるデザインは、自己表現ではなく設計です。情報をどう整理し、どの順番で見せ、どこで行動を促すか。その結果として、問い合わせや資料請求、来店といった目的に近づけるかどうかが問われます。

たとえば、トップページを開いたときに「この会社は何をしているのか」「自分に関係があるのか」がすぐに分からないサイトは、それだけで離脱される可能性が高くなります。また、ページの見た目が整っていても、問い合わせボタンの位置が分かりにくかったり、情報が分散していたりすると、行動にはつながりません。

制作会社のデザイン力を判断する際は、色や雰囲気といった表層だけでなく、構成や流れを見てください。トップページから下層ページへ、どのような順序で情報が配置されているか。問い合わせや資料請求といったゴールに、無理のない流れで導かれているか。特にスマートフォンで見たときに、文字が読みづらくないか、操作しづらくないかといった点は、実際の成果に直結します。

UI・UX設計が「説明できる設計」になっているか

UIやUXという言葉自体は、今では多くの制作会社が使います。ただし、重要なのは用語を知っているかどうかではありません。その制作会社が、ユーザーの行動をどう想定し、その前提でサイトを組み立てているかを説明できるかどうかです。

制作会社との打ち合わせの中で、「なぜこの配置なのか」「なぜこの順番なのか」といった質問を投げてみてください。そのときに、単に「よくある形なので」「見やすいと思うから」といった感覚的な説明が返ってくる場合、設計は担当者の経験や勘に依存している可能性があります。

一方で、訪問者がどのページから入り、どこで迷いやすく、どの段階で判断するのかといった前提を踏まえて説明できる会社は、設計に再現性があります。こうした会社は、公開後に数字を見ながら改善する際も、論点を共有しやすく、修正の精度も上がりやすい傾向があります。

UIやUXは完成形を見るだけでは判断しにくいため、設計の考え方を言葉で確認することが重要です。

SEOや集客を制作工程の中で考えているか

ホームページは、作っただけではほとんど見られません。検索や紹介を通じて訪問され、初めて役割を果たします。

そのため、制作会社がSEOや集客をどこまで制作工程に組み込んでいるかは、必ず確認しておきたいポイントです。タイトルや見出し構造、URLの設計、ページの表示速度、スマートフォン対応といった基本的な要素が、後付けではなく設計段階から考慮されているかどうかで、公開後の伸び方は大きく変わります。

注意したいのは、「SEO対策もできます」という言葉だけで判断してしまうことです。実際には、どのキーワードを意識するのか、どのページで何を伝えるのかといった設計がなければ、効果は出ません。

また、公開後の運用について触れているかどうかも重要です。更新を前提とした構成になっているか、アクセス解析をどのように使い、改善につなげる想定なのか。こうした話が具体的であればあるほど、その制作会社は「作って終わり」ではない姿勢を持っていると判断できます。

CMS導入と運用サポートを前提にしているか

ホームページは、公開してから情報を更新し続けることで、ようやく価値を保てます。お知らせや実績、ブログなどが長期間止まっているサイトは、それだけで信頼感を損ねることもあります。

更新のたびに制作会社へ依頼する運用では、コストや手間が負担になり、結果として更新が止まってしまうケースが少なくありません。そのため、自社で更新できるCMSが導入されているかどうかは、制作会社選びの重要な判断材料になります。

あわせて確認したいのは、どこまで自社で更新できるのか、操作方法の説明やマニュアルが用意されているのか、公開後のサポートはどこまで含まれるのかといった点です。CMSを入れるだけで、運用まで考えられていないケースもあるため、具体的な運用イメージを共有できるかどうかを見てください。

料金とサポート内容が整理されているか

制作費用を見るときに注意したいのは、金額そのものよりも、その中身です。

  • 修正回数はどこまで含まれるのか。
  • 写真撮影や原稿作成は別料金なのか。
  • 公開後の保守や軽微な修正はどこまで対応してもらえるのか。

これらが曖昧なまま契約すると、制作が進んでから追加費用が発生しやすくなります。見積書の内容が整理されており、説明に一貫性があるかどうかは、その制作会社がどこまで誠実に対応しようとしているかを判断する材料になります。

費用についてきちんと説明できる会社は、制作内容についても整理して考えているケースが多く、結果としてトラブルが起きにくい傾向があります。


3-2. 高知県内の制作会社と県外・全国対応の制作会社の違い

ホームページ制作を検討する際、多くの事業者が一度は悩むのが「地元の制作会社に依頼すべきか、それとも県外の制作会社に依頼すべきか」という点です。特に高知のように、地域性が強い商圏では、この選択がその後の成果に影響することも少なくありません。

結論から言えば、どちらが正解という話ではありません。重要なのは、それぞれの特徴を理解した上で、自社が何を重視するのかを整理することです。

高知県内の制作会社が持つ強みとは何か

高知県内の制作会社に依頼する最大のメリットは、コミュニケーションの取りやすさにあります。対面での打ち合わせが可能で、言葉にしにくいニュアンスや温度感を共有しやすい点は、オンラインでは代替しづらい価値です。

また、実店舗を持つ事業や、工場、施設、現場の雰囲気が重要な業種の場合、現地を実際に見てもらえることは大きな強みになります。写真撮影や取材を伴う制作では、空気感を含めて理解してもらえるかどうかで、仕上がりの説得力が変わります。

さらに、高知県内の制作会社は、地域の商習慣や顧客層をある程度把握しています。観光業、地域密着型サービス、BtoCビジネスなどでは、この「前提理解」が提案の質に直結することもあります。

トラブルが発生した際に、すぐ連絡が取れる、場合によっては直接対応してもらえるという安心感も、地元ならではの価値と言えるでしょう。

高知県内制作会社の注意点

ただし、地元だから安心という理由だけで選ぶと、ミスマッチが起きることもあります。高知県内の制作会社は数が限られているため、必ずしも自社の業種や目的に合った実績を持つ会社が見つかるとは限りません。

また、デザインの方向性や技術スタックが自社の求める水準と合わないケースもあります。特に、全国規模で競合が存在するビジネスや、SEO・Webマーケティングを重視したい場合、経験値に差が出ることも否定できません。

これは個々の会社の問題というより、扱ってきた案件の性質や市場の違いによるものです。重要なのは、「地元だから」という理由で判断を止めず、実績や考え方を冷静に確認することです。

県外・全国対応の制作会社の特徴

県外や全国対応の制作会社は、幅広い業種やビジネスモデルの案件を扱っているケースが多く、蓄積されているノウハウの種類が豊富です。BtoB、BtoC、採用サイト、サービスサイトなど、目的別に設計された実績を持っている会社も少なくありません。

また、競争環境の中で磨かれてきた制作フローや分業体制により、効率的に一定以上の品質を担保できる点も特徴です。最新のWebトレンドや技術、生成AIを含む制作効率化の手法を積極的に取り入れている会社も多く、スピードやコストパフォーマンスの面で優位になることがあります。

オンラインでの打ち合わせや進行が前提となるため、物理的な距離は問題になりにくく、全国どこからでも同じ条件で依頼できる点もメリットです。

県外制作会社に依頼する際の注意点

一方で、県外の制作会社に依頼する場合、地域特有の事情をどこまで理解してもらえるかは、事前のすり合わせが必要になります。高知ならではの商圏、顧客層、地域性を前提とした表現や導線が必要な場合、その認識を共有できなければ、的外れな提案になる可能性もあります。

また、すべてがオンラインで完結するため、対面での安心感を重視する方にとっては不安に感じる場面もあるかもしれません。トラブル時の対応も、基本的にはリモートになるため、その点をどう捉えるかは事業者側の判断になります。

ハイブリッド型という選択肢

近年増えているのが、地域に拠点を持ちながら、オンラインで全国対応を行うハイブリッド型の制作会社です。地域の事情を理解した上で、全国レベルの制作体制やノウハウを活かす形です。

このタイプの制作会社は、地元企業の文脈を踏まえた提案と、最新の設計・運用ノウハウを両立できる点が強みになります。対面とオンラインのどちらにも対応できるため、事業の状況に応じて柔軟に進められる点もメリットです。

デジポップは、このハイブリッド型の立ち位置で制作を行っています。高知に拠点を置きながら、全国対応の案件を通じて培った設計力や運用ノウハウを活かし、地域企業にも還元する体制を整えています。

どちらを選ぶべきかを判断する視点

最終的に重要なのは、制作会社の所在地ではありません。自社の目的や課題に対して、どこまで本気で向き合い、具体的な提案ができるかです。

対面でのやり取りを重視するのか。
実績の幅や技術力を優先するのか。
公開後の運用や改善まで見据えたパートナーを求めるのか。

これらを整理した上で選ぶことで、制作会社選びの失敗は大きく減らせます。


3-3. 制作会社との契約前に確認すべき10項目

契約前の確認が、その後数年の自由度を決める

ホームページ制作に関するトラブルは、ある程度制作が進んでから、あるいは公開後に発覚するケースがほとんどです。しかし、実際に原因を辿っていくと、そのほとんどは「契約前に確認していなかったこと」に行き着きます。

制作が始まってから条件を覆すのは簡単ではありません。進行中に違和感を覚えても、「もうここまで進んでいるから」「今さら言いづらい」と判断を先送りにしてしまい、結果として不満を抱えたまま公開を迎えるケースも少なくありません。

だからこそ、制作を依頼する前の段階で、どこまで具体的に条件を整理できているかが重要になります。ここでは、ホームページ制作を契約する前に必ず確認しておきたい10項目について、なぜそれが重要なのか、確認しないと何が起きるのかという背景も含めて解説します。

著作権と所有権は、将来の選択肢に直結する

まず最初に確認すべきなのが、納品物の著作権と所有権の帰属です。ホームページのデザインやプログラムは、完成すれば当然自社のものになると考えがちですが、契約内容によっては制作会社側に権利が残る場合もあります。

著作権がクライアント側に帰属していれば、将来別の制作会社に移管したり、自社で改修したりする際にも制約がありません。一方で、制作会社に著作権が残る契約の場合、移管時に追加費用が発生したり、デザインの再利用が制限されることがあります。

必ず契約書の中で、納品物の著作権が誰に帰属するのか、制作会社が実績として公開する権利を持つのかを明文化しておく必要があります。

納期とスケジュールは、感覚ではなく工程で確認する

次に重要なのが、納期と制作スケジュールです。「だいたい2か月くらい」という曖昧な認識のまま進めると、途中で遅延が発生した際に判断基準がなくなります。

制作期間については、全体の納期だけでなく、各工程ごとの区切りが示されているかを確認してください。ヒアリング、構成設計、デザイン、コーディング、テスト、公開といった流れが整理されていれば、進行状況の把握もしやすくなります。

また、遅延が発生した場合の扱いについても、契約書で触れられているかを確認しておくと安心です。

修正回数と追加料金は、最初に線を引く

制作過程で修正が発生するのは当然です。問題になるのは、「どこまでが無料で、どこからが追加なのか」が共有されていないことです。

  • デザイン修正は何回まで含まれるのか。
  • コーディング後の修正はどこまで対応してもらえるのか。
  • 公開後の軽微な修正はサポート範囲に含まれるのか。

これらが曖昧なまま進むと、「それは契約外です」と言われて初めて条件を知ることになります。契約前に、修正回数と追加費用の発生条件を必ず確認してください。

サーバーとドメインは、誰の名義で管理するのか

サーバーとドメインは、ホームページの土台となるインフラです。ここを誰が契約し、誰が管理し、誰が費用を負担するのかは、将来の自由度に大きく影響します。

制作会社名義で契約されている場合、契約解除時にサイトが使えなくなるリスクがあります。そのため、基本的にはクライアント名義で契約し、管理を制作会社に委託する形が望ましいとされています。

この点は見落とされがちですが、後々トラブルになりやすいため、必ず契約前に確認しておくべき項目です。

保守管理の範囲と費用を具体的に把握する

ホームページは公開後も、定期的な保守管理が必要です。サーバー更新、セキュリティ対応、CMSのアップデートなどを放置すると、表示不具合やセキュリティリスクにつながります。

  • 保守管理に含まれる作業内容と、その費用がどのように設定されているかを確認してください。
  • 月額費用なのか、年額なのか、契約期間はどうなっているのかといった点も重要です。

また、簡易な修正対応が含まれるかどうかによって、運用コストは大きく変わります。

支払い条件は、制作の進行と連動しているか

支払い条件についても、事前に整理しておく必要があります。着手金が必要なのか、分割払いなのか、納品後一括なのかによって、キャッシュフローへの影響が変わります。

支払いタイミングが制作工程と連動している場合、双方にとってリスクが分散されやすくなります。支払い方法や振込手数料の扱いについても、契約書で確認してください。

解約条件は、最悪のケースを想定して確認する

制作途中で解約が必要になるケースは多くありませんが、ゼロではありません。万が一の事態に備えて、解約条件と違約金の有無を確認しておくことは重要です。

  • 着手金は返金されないのか。
  • 制作済みの成果物は納品されるのか。
  • どの時点でいくら発生するのか。

これらが明確であれば、トラブルに発展しにくくなります。

機密情報の取り扱いについて確認する

制作過程では、事業内容や顧客情報、内部資料など、外部に出したくない情報を共有することもあります。そのような場合、機密情報の取り扱いについて制作会社がどう考えているかを確認してください。

必要に応じて、機密保持契約を結ぶことも検討すべきです。

納品物の範囲を明確にする

制作が完了した際に、何が納品されるのかを確認しておくことも重要です。公開されたサイトだけなのか、デザインデータやソースコード、操作マニュアルまで含まれるのかによって、将来の運用のしやすさが変わります。

この点も、契約書に明記されているかを確認してください。

不具合対応の範囲と期間を把握する

公開後に不具合が見つかることは珍しくありません。その場合、どこまで無償で対応してもらえるのか、期間はどれくらいなのかを確認しておく必要があります。

一般的には、一定期間の瑕疵対応が設けられますが、その内容は制作会社ごとに異なります。


3-4. 生成AI活用企業を選ぶ際のチェックポイント

効率化とリスクは、常にセットで考える

近年、ホームページ制作の現場でも生成AIを活用する会社が増えています。
文章作成、構成案の整理、画像生成、コーディング補助など、制作工程の一部にAIを取り入れることで、スピードやコストを改善できる場面があるのは事実です。

一方で、生成AIはまだ新しい技術であり、使い方を誤ると品質低下や権利トラブルにつながるリスクも抱えています。
そのため、単に「AIを使っています」という言葉だけで評価するのではなく、どのように使い、どこで人が責任を持っているのかを見極める必要があります。

AIをどの工程で使っているのかを説明できるか

まず確認すべきなのは、生成AIの活用範囲です。
企画段階のアイデア出しに使っているのか、文章の下書きを作るためなのか、画像素材の生成なのか、あるいはコーディングの補助なのか。この違いによって、リスクの性質は大きく変わります。

重要なのは、制作会社が「AIを使っている」という事実ではなく、「どの工程で、どの目的で使っているのか」を具体的に説明できるかどうかです。
説明が曖昧な場合、AIの扱いが属人的で、品質管理が十分に行われていない可能性があります。

人のチェックが制作工程に組み込まれているか

生成AIを活用する上で最も重要なのは、人間の確認と修正が前提になっているかどうかです。
AIが出力した文章や画像は、そのまま使えることもありますが、必ずしも意図や文脈を正確に反映しているとは限りません。

最終的な判断や調整を人が行っているか、制作フローの中で明確になっているかを確認してください。
AIの出力をそのまま納品する体制では、品質のばらつきや意図のズレが生じやすくなります。

著作権と権利関係について説明があるか

生成AIを使った制作で特に注意が必要なのが、著作権の扱いです。
日本の著作権法では、AIが自動生成したものについて、必ずしも著作権が認められるとは限りません。人がどこまで創作的に関与したかによって、扱いが変わります。

また、生成AIは学習データの影響により、既存の著作物と似た表現や画像を出力する可能性があります。
この点について、制作会社がどのような認識を持ち、どのようにリスクを管理しているのかは必ず確認すべきポイントです。

著作権の帰属、類似性が指摘された場合の対応方針、責任範囲について説明がない場合、その制作会社はリスク管理が不十分である可能性があります。

類似性チェックの体制があるか

生成AIによるコンテンツ制作では、既存のコンテンツとの類似性チェックが欠かせません。
文章であればコピペチェックツールを用いた確認、画像であれば画像検索などを通じた類似確認が行われているかを確認してください。

重要なのは、ツールを使っているかどうかだけではなく、その結果をどう判断し、必要に応じて書き直しや差し替えを行う体制があるかどうかです。
チェックが形式的なものに留まっている場合、リスクは十分に管理されているとは言えません。

契約書にAI活用について明記されているか

生成AIを活用する場合、その事実と範囲が契約書に反映されているかも重要です。
どの工程でAIを使用するのか、人の監修はどこまで行うのか、著作権の扱いはどうなるのか。これらが契約書に記載されていない場合、後から認識のズレが生じる可能性があります。

特に、万が一権利侵害の指摘があった場合の対応方針について、事前に合意されているかどうかは重要です。
契約書に何も触れられていない場合、そのリスクを誰が負うのかが不明確になります。

実績と経験値があるか

生成AIは比較的新しい技術であるため、単に導入しているだけでは十分とは言えません。
実際にどれくらいの案件で活用してきたのか、トラブルや修正が発生した際にどう対応してきたのかといった経験値が重要になります。

制作会社に対して、AI活用の実績や、これまでに問題が起きたケースとその対応について質問してみると、その会社の姿勢が見えてきます。

過度な表現には注意する

生成AIを強調する制作会社の中には、過度な表現でメリットだけを強調するケースもあります。
すべてを自動化できる、どんな表現でも作れる、極端に安い価格を提示するといった場合は、慎重に判断する必要があります。

生成AIはあくまで制作を補助する手段であり、責任を代替するものではありません。
この前提を理解した上で活用している制作会社かどうかが、信頼性を分けるポイントになります。


3-5. 制作会社選びの最終チェックリスト

契約前に、これだけは必ず確認しておく

ここまで読み進めていただいた方であれば、制作会社選びが感覚や相性の話ではなく、論理的に判断できるテーマであることが分かってきたはずです。
ただし、実際の検討段階では情報量が多くなり、判断がぶれやすくなるのも事実です。

そこでここでは、契約前に必ず確認しておきたいポイントを、実務で使える形で整理します。
これは条件を満たしているか否かを機械的に判断するためのものではなく、制作会社の強みと弱みを把握し、納得して契約するための整理材料です。

基本情報として確認すべきこと

まず、その制作会社の実態がきちんと確認できるかを見てください。
所在地や連絡先が明確に記載されているか、代表者名や会社情報が公開されているか、公式サイト自体がきちんと更新・管理されているかといった点です。

この段階で情報が不十分だったり、運営実態が見えにくかったりする場合、制作後のサポート体制にも不安が残ります。

実績・能力に関する確認ポイント

次に確認すべきは、制作実績と対応力です。
実績が一定数あり、自社と近い業種や目的の案件を扱っているかどうかは重要な判断材料になります。

また、デザインの雰囲気だけでなく、実際にサイトへアクセスした際の使いやすさ、表示速度、スマートフォンでの閲覧性なども必ず確認してください。
SEOや集客について、最低限の設計が制作工程に含まれているか、CMS導入やレスポンシブ対応が前提になっているかも、この段階で見ておくべきポイントです。

コミュニケーションと進行面のチェック

制作会社とのやり取りのしやすさも、結果に大きく影響します。
質問に対して専門用語だけで返すのではなく、こちらの理解度に合わせて説明してくれるか。
レスポンスの速度や、要望を正確に汲み取ろうとする姿勢があるか。

この時点で感じる小さな違和感は、制作が進むにつれて大きなストレスになることが多いため、軽視しない方が賢明です。

費用と契約内容の整理

費用については、金額そのものよりも内訳の明確さが重要です。
見積書に「一式」という表現が多すぎないか、どこまでが制作費に含まれているのか、追加料金が発生する条件が説明されているかを確認してください。

著作権の帰属、修正回数、保守管理費用、サーバーやドメインの契約主体についても、契約書で確認できる状態になっていることが望ましいです。

生成AIを活用する制作会社の場合の確認点

生成AIを活用する制作会社の場合は、さらに注意が必要です。
AIをどの工程で使用するのか、人のチェックはどこで入るのか。
著作権や類似性リスクについて説明があり、その内容が契約書にも反映されているか。

ここが曖昧な場合、コストは下がってもリスクは事業者側が負うことになります。

公開後のサポート体制

最後に、公開後のサポート体制を確認してください。
公開して終わりではなく、その後の更新や軽微な修正、トラブル時の連絡先が明確になっているか。
操作マニュアルやレクチャーが用意されているかどうかも、実際の運用では大きな差になります。


第3章のまとめ

制作会社選びは、制作そのものより重要な工程

この章では、ホームページ制作会社を選ぶ際に確認すべき視点を、実務に即した形で整理してきました。

制作会社選びは、単なる外注先選定ではありません。
自社の目的や課題を共有し、それを形にし、公開後も改善を続けていくためのパートナー選びです。

実績は数ではなく再現性で見ること。
デザインは好みではなく機能として評価すること。
公開後の運用や集客まで含めて考えられているかを確認すること。
契約前の条件整理を怠らないこと。
生成AIについては、効率化とリスク管理の両方を理解している会社を選ぶこと。

これらを意識するだけで、制作会社選びの失敗は大きく減らせます。


デジポップからのご提案

制作を始める前に、判断を整理する時間を

もし今、制作会社選びで迷っている、見積もりをもらったが妥当か判断できない、あるいは現在のホームページに違和感を感じているのであれば、すぐに制作を決める必要はありません。

多くの場合、問題は作るかどうかではなく、どう判断するかにあります。
現状のサイトを改善すべきか、作り直すべきか。
どこに課題があり、どこは触らなくていいのか。

デジポップでは、制作を前提としない相談も受け付けています。
現在のホームページの状態や、提案されている内容が妥当かどうかを整理し、事業の状況に合った選択肢を一緒に考えます。

作り始める前の判断が、その後の成果を大きく左右します。
迷っている段階こそ、一度状況を共有してみてください。
お問い合わせフォームからご連絡いただければ、最適な進め方をご提案します。